龍谷大学 里山学・地域共生学オープン・リサーチ・センター
里山ORCとは
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めざすこと

 里山学・地域共生学オープン・リサーチ・センター(略称:里山ORC)では、「龍谷の森」とその周辺を中心的フィールドとして、理系・文系の総合的視点から里山を研究し、里山保全活動を媒介とした環境教育および地域共生のモデルを構築することをめざしています。 このような里山研究を通じ、日本の自然や日本文化の成り立ちなどについても再認識することができるのではないかと考えています。 さらに、里山利用に関する伝統的な知恵を掘り起こし、現代の「持続可能な社会」を作り上げるためのヒントを見いだそうとしています。

2つの研究チーム

研究班1:生物多様性・環境計測調査研究

 本研究班では、里山の生物多様性の実態や里山生態系について研究しています。 また、気象観測やエネルギー循環の調査を通じて、里山の持つ気候緩和効果や二酸化炭素固定能力について調べています。 さらに、ため池の創生・落葉かき・森林伐採などのかつての里山管理を復元し,生物相の復元過程を追跡調査しています。

研究班2:社会人文科学・地域共生学調査研究

 里山利用の制度と文化を文書や町村史などの調査によって研究しています。 祭礼・しきたりといった習俗・慣習、入会・社会規制なども研究しています。 それらの研究成果を地域共生の新しい形に結びつけることをめざしています。 また、環境教育のための里山モデルを構築し、「里山ネットワーク」を形成しようとしています。

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分かってきたこと

研究班1:生物多様性・環境計測調査研究

「龍谷の森」の生物多様性の実態が明らかになってきました。

  • 鳥類
     「龍谷の森」の鳥類相を把握するため、2004年5月から毎月1回日の出から約1時間、S0ルートに沿って、IBOY方式の調査を行っています。 これまでに49種を確認しました。
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  • 哺乳類
     「龍谷の森」に赤外線センサーカメラ10台を設置して、哺乳類動物相を調査しています。 これまでに、野生種は、ニホンジカ・ニホンノウサギ・タヌキ・キツネ・テン・ニホンイタチの6種、移入種はイエネコ・アライグマの2種が撮影されました。
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  • 菌類
     Cルート沿いの調査を行っています。 これまでに106種(不明種を含む)が確認できました。
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  • 昆虫類
     「龍谷の森」で毎月1回ピットフォール(落とし穴式の昆虫採集法)調査を行っています。 これまでに67種の昆虫が確認できました。
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  • クモ類
     「龍谷の森」で1-2ヶ月に一度IBOY方式のクモ類調査を行っています。 これまでに137種のクモが確認できました。
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  • 植物
     Cルートに沿ってルートの両側2mずつの全植物調査をしました。 膝より上の高さでは、63種の植物が確認できました。
    分類群別はこちら 出現頻度順はこちら

  • 気象観測
    龍谷大学学内と「龍谷の森」内に設置された気象観測タワーで継続的に気象観測を行っています。2004年7月から2010年12月までの、学内、気象観測タワーの25m、同3mの3箇所のデータを月毎に気象統計表にまとめました。
    気象統計表はこちら

研究班2:社会人文科学・地域共生学調査研究

「里山」概念と「龍谷の森」周辺地域について調査研究してきました。

  • 「里山」概念のルーツとその発展
     「里山」概念のルーツが江戸時代にあることを確認し、戦後の高度経済成長期に「里山」概念の現代的な復活があり、1980年代から90年代の諸研究によって単なる「農用林」(里山林)としての里山から「セットとしての里山」(里山林・田・畦・ため池・用水路などのセット)という景観生態学的概念へと拡大し、さらに保全生態学や環境社会学の視点が入ってきていることを確認しました。

  • 「龍谷の森」周辺地域
     大戸川ダム(田上地区上流)建設計画が地域社会に及ぼしたさまざまな社会的影響(立ち退き問題、淀川流域委員会によるダム建設計画の見直しに伴う地域社会の動揺など)に関する文献を収集し、関係者(淀川流域委員会など)への聞き取り調査を行い、ダム建設などの開発事業と里山との関係についての考察を行いまいした。 詳細は次を参照願います。田中滋「流域社会への視座−ナショナライゼーション論とリスク論を中心として−」『龍谷大学国際社会文化研究所紀要』第6号、2004年。

     上田上堂町、上田上牧町、上田上大鳥居町、上田上芝原町、上田上桐生町、田上森町の地元住民の聞き取り調査、上田上堂町の古文書・文献調査を実施しました。 また、滋賀県立図書館、滋賀県庁、大津市役所などで基礎資料の収集を行いました。収集してきた堂町関連史料については、最も古い寛文10年(1670年)のものから昭和29年のものまで、全135点を整理することができました。 (三阪佳弘「堂町郷土史料の記録」『2005年度年次報告書』pp.240〜244参照。)

    その他詳細は、年次報告書を参照願います。

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龍谷大学 里山学・地域共生学オープン・リサーチ・センター事務局
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