龍谷大学 里山学・地域共生学オープン・リサーチ・センター
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過去の「今月の一枚」

2007年7月
今月の一枚
カキノキの芽生え
タヌキは決まった場所でトイレをするという習性がある。いわゆるタヌキの“ため糞”である。この場所からは、植物の芽生えがたくさん出てくる。タヌキが食べた果実の種が含まれているからだ。ここは植物にとって、種まきをしてもらう上に有機肥料までもらえる、ありがたい場所なのである。ため糞からでたカキノキの芽生えを「龍谷の森」で見つけた。この芽生えもやがて大きくなり、タヌキの大好きな柿の実をつけるのかもしれない。そこには、植物の種を動物がまき、また動物も果実で命をつなぐという共生関係がある。里山は、動物と植物が共に暮らす場所なのである。

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2007年1月
今月の一枚
「龍谷の森」の植生は、おもにコナラなどの落葉広葉樹である。落葉広葉樹はその名の通り、冬になると葉を落とす。 空を覆う葉がなくなると森の中は一気に明るくなる。落葉を踏みしめ太陽を浴びながら森を歩くのもなかなかよいものである。 「龍谷の森」では、この落葉を使って毎年1月に腐葉土を作っている。1年後に掘り返すと、この腐葉土からカブトムシの幼虫がたくさん出てくる。 昔ながらの里山の手入れは、人間の意図を超えて、昆虫のすみかを作り出しているようだ。

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2006年12月
今月の一枚
オトコヨウゾメのさくよう標本
スイカズラ科のオトコヨウゾメは、乾燥すると葉、茎、花がすべて数日で真っ黒(濃いセピア色)になり、生きた姿に近い標本を作ることができない植物の代表として有名である。 2006年6月、比叡山大宮川源流の横川で咲いていたオトコヨウゾメの枝を採取し、押し花アートを作る方法にヒントを得て、試みに家庭用アイロンで中温で加熱処理後、新聞紙に挟み通常の方法で標本を作製したところ、花も葉も5ヶ月を経てなお、白色、緑色が保持された。 あるいは、すでにそのような報告があるかもしれないが、手近にある植物図鑑、採集に手引書にこのような記述はないので、「黒化」に悩む植物の標本作成の方法のひとつとして、参考にしていただければ幸いである。

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2006年11月
今月の一枚
田上手拭(たなかみてぬぐい)「蔦(つた)に蝙蝠(こうもり)」
大津市田上地域に伝承されてきた貴重な手拭文化。 手拭の下段に絵付けされ、かぶると顔面に模様が現れるのを意図した被り手拭で、日常の場に限らず、婚礼、社寺への参拝など「ハレ」の場でも手拭をとらないというこの地の礼儀とともに伝承されている。 図柄もその地域の里山との関係を表す資料として興味深い。

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2006年10月
今月の一枚
ヤママユ
秋の里山を代表する大型のガ。「龍谷の森」ではライトトラップによく飛来する。 成虫は大人の手のひらくらいの大きさになる。 幼虫はクヌギやコナラなどの里山に多い植物を食べる。 マユからは薄緑色で丈夫な絹糸(天蚕糸)がとれる。

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